招き猫のようなしぐさにも愛嬌が漂います。
長ぶき窯 干支2022寅
―花田の干支2022―
明くる年は寅年です。
干支の物語でトラは3番目の到着ですが「寅」の字は万物のはじまりを意味します。
中国の神話では、天の四方の方角を司る四獣(しじゅう)が存在し、
青龍(せいりゅう)・朱雀(すざく)・白虎(びゃっこ)・玄武(げんぶ)の中で、
唯一白虎のトラのみが現存する動物がモデルとなっています。
その美しい毛皮の模様から前身は夜空に輝く星であったという言い伝えにも、
古より人々にとってトラが特別な動物であったことがうかがえます。
勇猛果敢な動物、強さの象徴とされる一方、
決断力や才覚といった意味も込められたトラ。
2022年は壬寅「陽気をはらみ、春の胎動を助く」という意味を持つそうで、
厳しい冬の寒さを乗り越えた時、春の芽吹きは生命力に溢れ、
晴れやかに道拓く年となることを願わずにいられません。
トラにまつわる話を紐解きながら、来年の干支を選んでみるのも楽しそうです。
※陶人形の表情はそれぞれ個体差があります。
画像とは多少異なりますのであらかじめご了承ください。
日本には生息しない虎ですが、中国から伝わった美術品などからその存在が知られ、江戸時代の陶磁器には、半分想像のようなユニークな虎が描かれています。
落語の「ねずみ」は、名工左甚五郎が登場する演目。
左甚五郎が泊まった宿で、置き土産として作った木彫りのネズミが動くというので評判になったところ、向かいの宿が対抗策として、ねずみを睨みつけるように作られた木彫りの虎が話に出て来きます。
甚五郎が「ねずみよ、俺は世の中の事はみんな忘れてお前を一心に彫り上げたのだが、それなのに、あの虎が恐いのかイ」と聞くと
「え? あれは虎ですか。アッシは猫かと思いました」
ご興味がありましたら、トラつながりで新年の一席にどうぞ。
虎は、子どもをとても大切に可愛がって育てるといわれています。つい肉食獣の強いイメージが先立ちますが、虎が目を細めてわが子と戯れる姿には大きな愛情を感じます。
同じネコ科の動物が半年ほどで独り立ちするのに対し、虎は2年近くも子育てを行います。
一般には大切にして手放すことができない秘蔵品、貴重なものを「虎の子」と言いますが、語源は子どもを可愛がる虎の姿からきているものです。
「花田の干支」について
※制作数には限りがございます。
数に達し次第販売終了となりますので、お早めにご検討ください。