端反椀 朱(4.2寸)
端反椀
端反椀は、塗師の岩舘隆さんが国産漆の浄法寺塗の再興に取り組む中で
新しい形として作られたものです。
普段使いで活躍するよう、木地は厚めにしたそうです。
「おっかなびっくりしながら使うのは、つまんないでしょ」と岩舘さん。
端反型でたっぷり使える形なので
普段のおみそ汁から、具沢山のけんちん汁、お正月にはお雑煮・・・
そして七草粥まで一年中活躍出来るようにしました。
1本のウルシの木から採れる樹液(漆)は200gほど。漆の木は8~13年の歳月をかけて
育てますが、漆を掻くのはわずか一年。その一年のうちに生命を使い切るため、
一滴一滴が大変貴重なものになります。精製から塗りに至るまで漆は大切に扱われ、
最後塗師の手によって仕上げられ、私達の手に届くのです。
岩舘隆さんは、夏場漆掻きの盛りの時期ともなれば、自らも早朝から漆掻きに出かけます。
左上の写真は「ダカッポ」と呼ばれる漆を入れる容器。これを携えて漆林へ出かけます。
浄法寺漆の塗師、岩舘隆さんが花田を訪れてから35年以上が経ちました。
当時の「これからこの上質の漆を使えるという地の利を活かしながら、新しい
浄法寺塗を再興していくんだ」という岩舘さんの言葉は、今現実となり
浄法寺の漆は多くの人に望まれるものとなりました。
貴重な浄法寺漆をふんだんに使用した端反椀
手に持った時のふんわりとした感覚、
唇に触れた時の柔らかな感触
きっと生活に欠かせないうつわとなるはずです。
優しい朱色の、柔らかな佇まいの端反椀。
ふんわりと滑らかな口当たりに、不思議と心身が落ち着き、しみじみとした安ど感に包まれます。
毎日、長く使うほどに艶が増していき、漆器を育てる楽しみを存分に味わえます。
※掲載品の撮影には照明を使用しております。自然光や部屋の明かりの下では、色合いや濃淡が多少違って見える場合があることを予めご了承下さい。
また、色味、サイズには多少個体差がございます。
商品仕様
型番: | 641104s_024340014 |
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メーカー: | 径12.7×高さ7.3 |