焼締叩き大壷(大)
焼締叩き大壷(大)
叩きの技法で完成させた、穏やかな曲線のフォルム。
数えきれない手技を重ね、その先に存在するのは
鍛えた末の穏やかな表情…
焼締のこげ茶の色肌に流れるのは、菜種油色の釉。
仲夏の山間、梅雨時期の晴れ間に吹きぬける
風にその花を揺らしながら
鬱蒼と咲く、栗の花を彷彿とさせます。
独特の匂いに、蜂や蝶を呼び寄せ受粉を行い
秋には、毬の中にぷっくりとした栗の実をつける
移ろいゆく季節の風景です。
花栗の言葉に、目に浮かぶ景色が
存在感ある壷に重なります。
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豪快さの中に、あたたかく柔和な雰囲気も併せ持つ
中村久一さんの大壷。
中村さんは、彫りを施した木の板をいくつも作ります。
小振りのオールのような板で壺の表面全体をその板で叩き
文様を付けながら、全体の繊細なシルエットを完成させる
叩きの技法を長年用いて作陶されています。
叩きによって柔らかな曲線が生まれ
大きさそのものの存在感や、
力強い口縁の作りと一体化した時
剛柔のバランスが魅力となって現れます。
なだらかな肩の丸みに、リズミカルに繋がる叩きの文様。
自然光に反射する穏やかな艶が印象に残ります。
釉薬がかかり流れた上からも、はっきり残る力強い叩きの跡。
流れる釉薬は、ふわり風になびく栗の花のよう。
健やかな力強さを感じる口縁のつくり
しっかりとした厚みを持つ縁の立ち上がりが
壷全体に安定感をもたらします。
大きく活けた秋の色づく野の草花。
花を活けることにより、大地のような印象を一層強めます。
堂々とした佇まいから、底から湧き上がるような力強い生命力を感じます。
玄関や床の間に、品格を与えてくれそうです。
※掲載品の撮影には照明を使用しております。自然光や部屋の明かりの下では、色合いや濃淡が多少違って見える場合があることを予めご了承下さい。
また、色味、サイズには多少個体差がございます。
商品仕様
型番: | 620303_022199026 |
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メーカー: | 口径24×胴径43×高さ51 |