冬のガラス展
リズミカルで繊細なレース文様、
しんと静まり返った冬の情景を思わせる繊細なライン。
物語の一場面を切り取ったような、
ドラマチックな色の重なり…。
総勢15名の作者による、500点以上に及ぶガラスの数々は、
どれも使い方や組み合わせなど、これまでの自分の常識を一旦忘れ
今まで知らなかった新しい扉を開けたくなるような
そんな魅力に満ち溢れています。
そして、その魅力を裏付けるのは、
決して主張することのない
磨き上げられた高い技術と、考え抜かれた哲学です。
みずのみささんのムリーニ技法。
葛和万紀さんのパートドヴェール。
森康一朗さんのケーンワーク。
作者達はそれぞれの現代的な感覚で
緻密で複雑な工程を要する伝統的技法を駆使し
ふたつとない作品を生み出しています。
そぎ落とされたデザインが料理を引き立てる、
市川知也さんのガラス。
スタイリッシュで繊細な雰囲気と、使い良さを兼ね備えた
ワダコーヘーさんのガラス。
日常の中でさり気なく輝く、ほんの少しの”違い”は
使うほど、その意味を深く知ることができます。
一つとして同じもののない雪の結晶のように
きらきらとした個性を放つ、
魅力的なガラスの数々をご覧ください。