林拓児×吉田学 二人展
プレーンで機能的なつくりに、
自身の好みをうまく取り込む林拓児さん。
事前に明確なイメージを持ち、うつわ作りを始める林さんの仕事には
洗練の中に、温かみや素朴さが漂います。
細やかな貫入が、シンプルなフォルムに奥行きを与える
貫入石皿7寸には、ちりめんじゃことじゃがいものお菜をたっぷりと。
ふわりと柔らかなグリーンが、食材を引き立てる
緑釉浅鉢5寸には、帆立とかぶの煮物をまとまりよく。
日常の料理に、さり気ない特別感を添えてくれます。
吉田学さんのうつわ作りの原点は、
「楽しく食べて、飲むため」。
手間を惜しまず、紐づくりを主体とした手法で
自らの道をまい進します。
織部、鉄釉や刷毛目などの伝統的な材料や技法と
吉田さんならではのフォルムのマッチングがかなえる、
独創的な佇まい。
フラットな見込みが躍動感あふれる景色を際立たせる
8寸プレートや、
ゆとりある広いリムが凝縮された土の風合いを開放する
リム広7寸盛り鉢。
食べること、飲むことを中心に据えた吉田学さんのうつわは
手に取る側に自由な発想の機会を与えてくれます。
独自のスタイルで進化を続ける、二人の競演をお楽しみ下さい。