林京子展

つい手に取りたくなってしまう、林京子さんのうつわ。
爽やかで楽しい絵付けは、暮らしの何気ないシーンを軽やかに彩ります。
約3年ぶりの個展の開催です。今回は、林さんの独立当初から現在まで
多くの方々に愛されてきたうつわを中心に、
とっておきの新作とともにご紹介いたします。

新作おやつドームは、テーブルベルから発想を得て形になったもの。
1950年代に北欧で使われていた磁器のテーブルベルには、
楽しそうな家族のだんらんが描かれていました。
盛り付けて食べる時だけのうつわではなく
それはいつもテーブルにあり
仕事や学校帰りのおやつ、
テレワークWEB会議の合間の軽食、
遅い帰りの夜食に…
いつか「おやつドーム」が家族の思い出となる、あたたかなイメージは
林さんのうつわの世界とぴったり重なりました。

肉まんや普通のショートケーキが合う高さで
小さなお子さんでも蓋を開けられるよう、ツマミは輪っかで…。
そんなやり取りを重ねました。
今年の桜が終わり、新緑が芽吹き始めた頃、いよいよ絵付けの段階となり
「いっそのこと絵がわりで自由に描いてみましょうか？」と林さんからご提案をいただき
絵がわり12点の「おやつドーム」が花田に届いたのです。