日下華子さんインタビュー


日下華子さんインタビュー

色使いの新しさ

花田:今回の新作からいくつか選んでいただいて、お話を伺います。
最初に目についたのが、色使いの新しさです。(花田以下-)

日下:これまでは、色数をかなり絞っていましたが、今回は、色味を増やして、ちょっと遊んでみようかなと。

-:それでも変わらず、色の組み合わせ方が日下さんらしいですね。
トーンには結構気を使われているのではないですか。

日下:色のチョイスで、雰囲気は全く変わってくるので。

-:このフルーツジュース、楽しいですね。

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日下:これはひらめきました(笑)。

-:ジュースを飲むのはガラスが多いですよね。
やきもので飲むとなると、よっぽどそのうつわが好きじゃないと、成立しないと思いますが、これなら楽しそう。
あえての、フルーツジュース。
色のトーンも面白いし、トマトジュースとか、この絵柄に出てこないジュースを楽しむのも面白いかなと思います。

日下:これは何ジュースかなって思いながら、選んでいただきたいです。

-:お子さんが使ってもいいですね。
苦手なニンジンジュースを飲めるかも。

日下:そうですね(笑)。

-:今、コールドプレスジュースみたいに、栄養補給の観点からもフレッシュジュースのバリエーションは増えていると思うので、いいですね。

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「静かな森」と「初夏の森」

-:次はこちら。

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日下:木々ですね。

-:水色が新鮮です。

日下:新しい色を加えてみました。

-:爽やかですね。

日下:さわやかにしようと思いました。

-:「静かな森」ではありませんね。

日下:(笑)。あれは冬の木、のイメージなんです。
これは初夏かな。

-:初夏ですね。

日下:若葉です。

-:かたちも、最初ご飯茶碗かと思いましたが、小鉢なんですね。

日下:そうです。

-:ヨーグルトやサラダを手軽に楽しめそうです。
なんか、鉛筆書きのような雰囲気も素敵です。

日下:鉄の顔料を使いました。

風船が飛んで行く

-:次に風船。
雰囲気がとても日下さんらしいです。

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日下:自分としては、思い切った配置にしたつもりです。
もう少し上にしたほうが盛った時の風船の見え方がきれいかなとも思いましたが、うつわそのもののバランスを考えて、今回はこの位置にしました。
風船はモチーフとして、ありそうで、あまり見たことないですよね。

-:そう言われてみればそうですね。ひとつ、というのがいいですね。

日下:何個も飛ばそうとすれば飛ばせるんでしょうけど。

-:コミカルになり過ぎそうですね。

日下:ひとつのほうがストーリーが浮かんでくる感じがします。

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ミモザ

-:続いてミモザ。初登場の文様です。

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日下:前から使いたいなと思っていたモチーフで、これは作りやすかったです。
形にも合わせやすかったですし。

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-:日下さん、普段は「大胆に大きく書いて、余白を大きめにとってそれで遊ぶ」みたいな感じですが、これは葉っぱが思い思いに方向づいていて、それぞれの動きもありますね。
黄色も効いています。

日下:思ったより優しい雰囲気になって、よかったかなと思います。

-:ほかの形にも展開できそうです。

日下:そうですね。

茶さじ

-:次はこの茶さじ。てびねりなんですね。
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日下:そうです。独立して最初の展示会をさせてもらったときに、ちょこんとおいてみたんですけど、たまに面白がってくれるお客さんがいたんです。
花田さんの前の店長さんも展示会に来てくれた時に「これ、なに?」って聞いてくれて「それ茶さじなんですよ」って(笑)。

-:色々、使いながら楽しめそうですね。

日下:私はお茶だけでなくて、ゴマをかけるときに使ったり・・・。

-:ゴマいいですね。
ゴマって食卓で、そんなにいっぱいかける状況はないですし、これくらいがちょうどいいです。
型で作ることは考えなかったのですか。

日下:型だと雰囲気変わっちゃいますし、このバラバラな感じがいいかなと思って。

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展示会に向けて

-:展示会に向けて、何か一言、お願いします。

日下:新作も色々作ったので、定番も含めて、ゆっくりご覧いただけたらうれしいです。
よろしくお願いします。

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