2014年9月の「花田の新作」は平岡正弘さんのランチプレートです。
岩手県八幡平に工房を構える平岡正弘さんから届いた木のプレートです。
しっかりとした重厚な作りであるにもかかわらず
手仕事ならではのやわらかな丸みで、
おもわず手にとりたくなるプレートです。
漆芸では、重箱などに使用されるホウの木を使い
厚みをつけて加工しました。
仕切り部分は、こどもがスプーンですくいやすいよう、丸みのあるカーブを施し、
底部分は、金属のスプーンやフォークの使用にも耐えられるよう
漆器表面を堅牢にする技術、巻地(まきじ)加工がされています。
加えて、一枚板の収縮による木地のくるいを防ぐための裏の削りなど、
平岡さんのこどものための心配りが随所に見られます。
しかし、その工夫一つひとつは平岡さんに聞かなければ分からないほど
全体の中に調和されているところが最大の魅力です。
平岡さんの高い技術と、謙虚で思いやりあふれる人柄が成せたこの完成度。
新しい木の形、いかがでしょう。
MOAS Kidsにて、他にも多数ご紹介致しております。
どうぞご覧下さいませ。