10月の「花田の新作」は、佐々木里恵さんのバターナイフです。
佐々木里恵 バターナイフ(小) [\ 6,300] / バターナイフ(大) [\ 13,650]
食卓のタカラモノ。
まるで最初から決まっていたかのような、必然にも見える真鍮と黒檀(こくたん)の組み合わせ。
それは作り手が、良い物を作ることのみに注力した結果です。
食器からジュエリー、オブジェまで幅広く制作活動を展開する作者の佐々木里恵さんは、
銘木10種以上による試行錯誤を経て黒檀に辿りつきました。
真鍮との相性や使い勝手を考えると、
最初に決まっていたのは、
固いこと、目が細かいこと、そして真鍮と引き立て合うこと、でした。
唐木三大銘木のひとつにも数えられる黒檀はその遅い成長もあって、
今では大変希少な資源となっています。
その底光りするような独特の味わいも飽きを感じさせません。
一方、真鍮は扱いやすく、汚れがついても落としやすい。
もともと固い上に、鋳型ではなく一枚の帯板から叩き出しているので極めて丈夫。
この両者の組合せによって、
「世代を渡って使ってほしい」と佐々木さん本人が願うほど丈夫に仕上がりました。