浄法寺漆展
国内最高峰とも言われる貴重な浄法寺漆。
10年以上かけて育てた漆の木から採取される漆は、わずか牛乳瓶1本分。
こうした「故郷の宝」を守るのは、
漆林の手入れを続ける人々、
技術を次世代へ伝承する漆掻き、
木地師、塗師の方々、そしてそれを使う人々です。
仕上げたばかりの漆器は、産まれたての肌のように
ピュアな雰囲気が魅力的なのですが
ここから手に持ち、使って、洗い、拭くを繰り返すことで
漆の塗膜が少しずつ硬化し、艶が増してゆきます。
浄法寺漆器の経年変化は、劣化とは全く異なる美しい変貌で
日々食卓に登場する中で、ふと改めて見た時
いつのまにか透けるような艶が出来ていたことに気づく…
浄法寺漆器には、そんな素敵な出来事が数年先に待っています。