うつわ合わせ、料理合わせ。
―うつわの楽しい組み合わせ!―
近年男女を問わず多くの人から支持される作者
伊藤聡信さん、岡田直人さん、清岡幸道さん、林拓児さん。
4人はほぼ同世代で今を活躍する注目のうつわ作者です。
それぞれに異なる魅力を持つ4人のうつわを、
食卓で料理と組み合わせたらどんな発見が出来るのでしょう。
料理とうつわの楽しさをどうぞご覧ください。
使ったうつわと作者
岡田直人①八角長皿/ 幅27×奥行19.5×高さ3.5cm
⑥輪花小皿/ 幅13.5×奥行10×高さ1.5cm
林拓児
②貫入リムプレート/ 幅23.5×高さ3.5cm
清岡幸道
③錆釉台鉢/ 幅16.5×高さ9cm
伊藤聡信
④黄交趾額皿(小)/ 幅17×高さ2.5cm
⑤銀彩ねじり皿/ 幅14×高さ2.5cm
白、グレー、黒のシンプルな色合いを基調にしたうつわに料理を、黄色や銀彩の個性的な色合いを取り皿として組み合わせました。
イタリアンのカラフルな色彩は、シックなうつわに鮮やかに映ります。
形は丸にこだわらず、楕円の八角皿や四角を組み合わせることで、テーブルにリズム感が生まれました。
黒のうつわは清岡幸道さんの高台鉢(③)。
高さがあり、重厚な雰囲気に赤ピーマンのソースとブッラータの白、潔い盛り付けが映えます。
繊細に入った貫入が、全体に落ち着いた印象を作る林拓児さんの大皿(②)には、春野菜を使った鮮やかなグリーンのパスタを盛り付けました。
黄色のカラスミが、味も見た目にも美味しさのアクセントになりますね。
岡田直人さんの八角皿(①)は、見込みが程よい深さの楕円に成型されていてメイン料理におすすめです。
トマトやあさりで蒸し煮した金目鯛のアクアパッツァは、スープと一緒の取り分けがスムーズです。
明るい黄色が目を引く四方皿(④)は伊藤聡信さん。
取り分けた料理のバラついた見た目を、自然な雰囲気に仕立て上げてしまいます。
個性を感じるうつわですが、和食でお造りにも映えそうな汎用性の高さに惹かれます。
銀彩の輪花皿(⑤)は、ほろ苦いカラメルソールたっぷりのカスタードプディングや、アイスクリームなどのデザートにいかがでしょう。
エスプレッソやリモンチェッロとあわせれば、食事を素敵に締めくくってくれそうです。
岡田直人さんの小さな変形皿(⑥)はオリーブやピクルスなど、ちょっとつまみたいメニューにおすすめです。
パンにつけるオリーブオイルの小皿としても使いやすそう。
遊び心のある形は、食卓のアクセントとして活躍します。
柔らかな半磁器の白に硬質な陶器の黒。
温かみのあるグレーの色合いにクールな銀彩など、一見相対する素材感や質感の組み合わせを愉しめるのは和食器の醍醐味ですね。
作者それぞれのうつわの魅力を、自由な発想で組み合わせてみましょう。
食卓に新たな発見があるかもしれません。
料理を作るたのしみ
うつわに盛り付けるたのしみ
取り分けるたのしみ
食べるたのしみ
食卓のたのしさは、広がるばかりです。
(料理:ヴィノテカ・キムラ 東京都港区)